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HN:
ユエファ・レィ
性別:
女性
職業:
ストリートファイター×ダンピール
自己紹介:
イラスト作品は、㈱トミーウォーカーのPBW用のイラストとして、yue_rが作成を依頼したものです。 イラストの使用権はyue_rに、著作権は夜神紗衣絵師様に、全ての権利は㈱トミーウォーカーが所有します。

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雪の物語

四月一日、一夜限りの物語。


それは…

とある芸術家が作った雪像に命が宿った存在。
ゆえに体温は冷たく、人の温もりに触れるだけで火傷を負う体。

触れることも触れられることもできず、芸術家の望む『作品』になれない事に負い目がある。

そのため、必ず帰ると言った芸術家の言葉を嘘と知りながら、
完全な人にする方法を探すと旅立った芸術家の帰りを待ち、今も極寒の地をただ1人で守り続けている。

「あぁ…冬の将軍が眠るんだ……」

森に一層冷たい風が吹き抜けた。
冬の将軍はこの森で眠る…ゆえに、この森は永久に冬。
氷雪は解けることなく、春の女神の息吹もこの森には届かない…と、そう本で読んだ事がある。

「……困ったな……」
と、1人呟く。

冬の将軍が完全に眠り、春の女神が目を覚ませば、この森も少しは暖かくなる。
だがそれは、雪像たる身の彼女にとって、少しつらい時期になるということだ。

人に触れるだけで火傷を負う体。
熱に弱く、冬以外の温暖な気候の中では、長く生きられない体。

いかにこの森が冬の将軍の寝所でも、
周囲をぐるりと春に囲まれてしまえば、彼女が活動できる場所は減ってしまうわけで…。

「せめて…泉くらいまでは…」

すっと上げた右手から、放たれる風雪。
その風に触れた途端、かすかに緑がのぞいていた場所も瞬時に氷ついていく。

確か今日は、どこかの町で春を告げるお祭りがあったはず…
何という町だったか思い出せないけれど…創主(あるじ)がそんな話をしていた。

そのお祭りが終われば、春の女神は完全に目を覚ますだろう…
その前に、泉までの道を凍結させておかなくては…
創主がいつ戻ってもいいよう、掃除をするのは彼女の日課。
それも水がなくては、ままならない。

泉までの道をすすみながら、二度、三度と放たれる冷気。
あっという間に冬に逆戻りしていく風景に、心の中でごめんなさい。と呟くのでした。
 

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