黒白の翼

お菓子や漫画が散らばった屋上には、
晴れ上がった空から、暖かな陽光が降り注ぐ。

強すぎず、暑すぎず、優しい光の下で目を閉じれば
まぶたの向こうがかすかに明るい。

（ぁ、チャイム………）

特有のやや電子的な鐘の音が
次の授業の開始を告げている。

（次、社会だっけ…）

授業にでるなら、
今すぐ起きて教室に向かわなければ間に合わない。

もし参加するとして…


起き上がって、屋上のドアを開いて階段を駆け下りる。
きっと既に、廊下からは生徒の気配が消えていて、
誰もいない廊下をぱたぱた走る。

自分の教室のある廊下に向かってカーブを切ったころ
丁度先生が、教室のドアに手をかけていて…

走り寄る自分に気づいて、
きっと先生は笑ってるのか呆れてるのか判らない微妙な顔をして…
「またサボる気だったのか？」とか言う。

そいで教室に入ったら、クラスメイトにクスリと笑われて…


…そこまで想像したところで、チャイムの最後の音が鳴った。
かすかな余韻もすぐに消え去る。

（やっぱ、サボろー。）

まどろんだ意識での決断は早かった。
だってお日様が気持ちよくて、とっても眠い。
こんな日にお昼寝しなくて、いったいいつするのか？…と。


ここはサボりの名所。
サボり人たちが集まる、サボり場所の１つ。

陽光暖かな屋上の一角。



結社に看板がつきました！
素敵な雰囲気の看板に仕上がっていて、もう感激です。

屋上でまったり、と指定しつつ
リクエスト文を書いてる時の背後の想像では、
一面、白いタイルっぽい床に、みんなごろごろしてる程度の構図しか
思い浮かばなかった訳なんですが…

結局細かいところは自分じゃ想像付かなかったので
そのまま絵師様に丸投げ状態だったのですが

誰が見たって、屋上で
しかも爽やかな青空の下でまったりしてると判る、この構図…！
本当にすごい…。

東原史真絵師様、
素敵な看板をありがとうございました！