忍者ブログ

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:
ユエファ・レィ
性別:
女性
職業:
ストリートファイター×ダンピール
自己紹介:
イラスト作品は、㈱トミーウォーカーのPBW用のイラストとして、yue_rが作成を依頼したものです。 イラストの使用権はyue_rに、著作権は夜神紗衣絵師様に、全ての権利は㈱トミーウォーカーが所有します。

最新CM

[02/04 いちるの後ろ]
[01/13 寅靖(の背後)]
[07/25 寅靖]
[07/19 ユエ(の背後)]
[07/12 狗柳]

最新TB

バーコード

ブログ内検索

カウンター

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

時を駆ける兎の物語

(4/2 追記)
エイプリルフール。今年も賑やかでしたね。
…と言う訳で、今年の嘘っ子ステシの公開です。

■クロックラビット・ノワール
様々な経験を積んだクロックラビットは、
キャラクターを存在しないはずの時間へと導くクロックラビット・ノワールへと進化します。
クロックラビット・ノワールは術式に優れた小柄な妖獣で、手にした時計から時の歪を放って戦います。
また、攻撃を受けなかった時間へと導くことで仲間の状態異常の回復や、
時間の巻き戻しを利用した追撃攻撃を得意としています。
(クロックラビット・ノワールは、詠唱時計以外の武器を装備する事はできません)
※レベル77使役ゴースト(装備防具レベル-77)


ちなみに公開する場所なかったですが、通常攻撃&アビリティ。

術式 ウェービングタイム ◆ - 通常攻撃(射撃)
術式 アンリミテッドタイム奥義 ◆◆◆ ×4  射程:20m 術攻ダメージ(追撃)
術式 タイムリカバリー ◆ ×8 射程:20m全周 レベル点回復(幸運度チェック1回)
神秘 祈りを捧げる ◆ ×4  射程:主人 レベル点回復(幸運度チェック3回)

所詮、背後のネーミングセンスなんて、こんなものです。orz

…ちなみに、禁断の4番目のアビは、みんなと絡みたかったので、強引に追加してみました。
……だって絡みたかったんだもん。

(4/1)
それは現か、幻か…

一夜限りの小さな物語。

※何名か、プチ巻き込みさせていただきました。


ゆっくりと目を開けて、兎は空を見上げた。
煌々とした月の光が降り注いでいる。

今宵は半月、光と闇の力が交じり合う夜。
ゴーストでありながら、人の傍に在る使役ゴーストにとっては、
とても心地良い月光だ。

…だから目覚めたのだろうか?

兎はキョロキョロと辺りを見渡した。
木々に囲まれ、森……のようだが、見覚えがない風景。

兎はふと、眉をひそめて、自分の胸に手を当てた。

…痛い。

目に見えるような傷はない。
しかし、そこに在ったはずのものが、ごっそり削られてしまったような痛みが、胸の中でうずいていた。
その痛みで、兎は自分が眠ってしまう前に何をしたのかを悟った。

禁じられた4つめのアビリティの使用。

本来、使役ゴーストが覚えているアビリティは3つ。
しかし、兎……クロックラビット・ノワールには、誰も知らない4つ目の力があった。

『アリスの目覚め』

それがアビリティの名前。そのアビリティを見たものはいない。
何故ならこのアビリティは、
特定の時間から現在までの時間を、全て夢であった事にして、時間を巻き戻してしまう禁忌の力だから。

この力を使った瞬間、それ自体も夢と化す。

普段、行使しているような、局地的な時間の巻き戻しとは訳が違う。
この世界全ての時間を巻き戻してしまう、大きな力。

故に代償は大きい。
使役者との絆……それが、『アリスの目覚め』を使用する対価。

巻き戻された時間の中で、兎の使役ゴーストを使役していたという事実自体がなくなってしまう。
最初から、使役ゴーストなど、連れてはいなかった…と。

そして、兎もまた、
自分が誰に、どんな人間に使役されていたのか、思い出すことができなかった。
名前も…姿も…。

ただ1つ解るのは…
そんな代償を背負ってでも、『アリスの目覚め』を使ったという事は…

自分は…
大切な主を守りきれずに……死なせてしまったのだろう……ということ。

自分でも、どれ程の時を巻き戻したのか、覚えていない…
あるいは、能力者に目覚める事無く、普通の人間の社会で成功を収めているだろうか?
あるいは、再びその手を血に染めて、闇の道を突き進んでいるだろうか?
再び刻まれる時間の中で、今度こそ、生き残る道を切り開いてくれただろうか?

名前すらも思い出せぬ自分には、確かめる術もないのだけれど…。

ただこの胸の痛みだけが、絆がそこにあった唯一の証。
詠唱銀と思念から生まれた身でありながら、目から零れる雫を止めることができなかった。

ふと…思う。
星海の畔に現れる、あの人のように、ただ…時の針を巻き戻すだけの存在でいられたら
こんな痛みを知らずにすんだのだろうか…と。
 

PR

Trackbacks

TRACKBACK URL :

Comments

Comment Form